中古スマホは、基本的にその名の通り、誰かが使ったスマホです。
しかし、中には「未使用スマホ」「未使用品」という、あまり聞き慣れない状態の中古スマホがあります。
中古スマホって誰かが使ったものなのに、未使用品ってどういうこと?危険なものじゃないの?
そこで本記事では、
- 中古スマホの「未使用品」とは?危険性は?
- 未使用品はなぜ生まれるの?
ということについて解説していきます。
中古スマホの「未使用品」とは?危険性は?
中古スマホは、誰かの使用したユーズドのスマホを指します。
しかし中古スマホの中には、前の所有者が全く使っていないものもあります。
これが、いわゆる中古スマホの「未使用品」です。
つまり未使用品の中古スマホとは、中古スマホのうち、前の所有者が全く使っていないものを指します。
未使用品は開封済みであることが多い
未使用品は前の所有者が使っていないということは、開封もされていないということ?
いいえ、開封はされていることが一般的です。
後述しますが、未使用スマホは元々キャリアで購入されたものがほとんどです。
キャリアとは
- ドコモ
- au
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
などの携帯電話販売会社を主に指します。
そしてキャリアでスマホを購入する際は、購入時に通電確認することが少なくありません。
この場合、通電確認の際に当然スマホは開封しますので、中古スマホの未使用品は開封済みとなります。
開封されていない中古スマホもありますが、実質的な差はあまりないと考えてよいでしょう。
実際、大手中古スマホ販売サイトであるイオシスでは、未使用品を以下のように定義しています。
未開封、未通電のもの。またはキャリアショップで通電確認されただけのもの。
査定基準について
筆者はイオシスで、Aランク(最もキレイな中古品)のPixel 7を購入しましたが、未使用品同然の商品が届きました。
イオシスでPixel 7のAランクを購入したときの、実体験レビューはこちらの記事から。
必ずしも未使用品にこだわりがなければ、Aランクの中古スマホも結構オススメです。
未使用品と新品の違いは?
上述の通り、未使用品は場合によっては開封済みであることもありますが、特に使用はされていません。
一方で新品は、当然未開封です。
よって、未使用品と新品の違いとしては、未使用品は文字とおり使用はされていないものの、開封はされている場合があるという点があげられます。
未使用品は危険?
未使用品って危険性はないの?
今まで説明した通り、未使用品はほとんど新品と同じなので、これといった危険性はありません。
一般的な中古スマホであれば、購入するにあたって注意するべきポイントがいくつかあります。
中古スマホの注意ポイントについてはこちらの記事をご覧ください。
しかし未使用品は、その名の通り使われていないスマホですので、リスクは新品のスマホを購入する時と同等です。
でももし初期不良にあたった場合、どうすればいいの?
未使用品の危険性としては、初期不良が挙げられます。
万が一、初期不良に遭遇した場合であっても、中古スマホ販売サイトでは保証の対象となっています。
例として、中古スマホのオンラインサイト最大手の一つである「イオシス」では、初期不良について交換・返金対応をしています。
なお、イオシスの未使用品に対する保証期間は6カ月間です。
保証書には商品毎に保証期間が記載されております。
保証期間内であれば、初期不良・動作不良に関し弊社にて交換・返金を承ります。
保証期間について | 中古スマホ・タブレット格安販売の【イオシス】
イオシス以外の中古スマホ取り扱いサイトであっても、未使用品の初期不良については保証の対象となっています。
保証内容や、各サイトの特徴についてはこちらの記事で解説しています。
未使用品の中古スマホはなぜ売られているの?
未使用品がどんなものかというのは分かったけど、なぜ前所有者はスマホを使わずにすぐ売っているの?
未使用の状態で中古スマホを売る理由はいくつかありますが、主な理由は2つ挙げられます。
それぞれについて解説していきます。
転売目的
規制強化により、今では以前より少なくなりましたが、各キャリアでは新品のスマホを回線と抱き合わせで安く販売するケースが多々あります。
総務省を中心とした動きにより、2019年に電気通信事業法が改正され、過度なスマホの値引きは規制されました。
また、2023年12月末にも電気通信事業法施行規則等を改正し、いわゆる「1円スマホ」の販売は規制されることになりました。
しかし、法令改正以後も抜け道を活用して、各キャリアではほぼ同様の割引が行われることがあります。
参考:総務省事務局「電気通信事業法第27条の3の施行状況の検討」
参考:総務省「日々の生活をより豊かにするためのモバイル市場競争促進プラン」
この場合、転売者はスマホをイオシスや、にこスマといった中古スマホ販売店に売ることによって、転売の利益を得ることができます。
そのようにして差額の利益目的で売却されたスマホは、未使用品として販売されるのです。
クレジットカードのショッピング枠の現金化
クレジットカードの利用可能額は直接現金化することができません。
しかし何かしらの商品をクレジットカードで購入して、その商品を転売することで現金化するパターンがあります。
(クレジットカードの現金化とは)クレジットカードを使って、ブランド商品や金券といった換金率の高い商品を買い、それを買取業者に売ることで現金を得る方法です。
JCB「クレジットカードの現金化は違法?考えられるリスクについて」
実際、iPhoneはリセールバリュー(中古での販売価格)が高いことで有名で、iPhone 13は販売から1年経った時期ですら、定価の90%で売却できたという調査もあります。
参考:<第1回調査>2022年7~9月 | 中古iPhoneリセールバリュー動向レポート フリマアプリとリユースショップの相場を分析
そのため、iPhoneを中心とした中古スマホは、ショッピング枠の現金化の手段として利用されることがあります。
メルカリでは、ネットワーク利用制限が〇であれば、出品禁止ではありません。
そのため、未使用品でも、一括払いした場合は出品が可能です。
ネットワーク利用制限が△の場合は、イオシスで売却するのがよくあるパターンでしょう。
ネットワーク利用制限の詳細については、こちらの記事を合わせてご覧ください。
未使用の中古スマホのメリット・デメリット
スマホの未使用品にはメリット・デメリットがあります。
それぞれについて詳しく確認していきます。
未使用品のメリット
未使用品のメリットは大きく、以下の2つが挙げられます。
新品より10%程度安く買えることがある
未使用品は、新品のスマホに比べて大幅に安く購入できることが多々あります。
例えば、GoogleのスマートフォンであるPixel 7は、未使用品であれば定価より10%以上安く購入できることができます。
筆者は実際に未使用品を購入して日常で使用していますが、全く問題はありません。
そのため、中古スマホは嫌だけど、スマホ代は抑えたいという方に非常にオススメの選択肢となっています。
例えば、イオシスではPixel 7の未使用品が54,800円で販売されていますが、定価は72,500円です。
つまり、イオシスでPixel7は定価の25%引きで販売されていることになります。
新品と実質的に変わらない
上述した通り、未使用品は開封しただけの新品であることがほとんどです。
そのため、故障などの確率は非常に低く、あるとしても初期不良に限られますので、安心して購入できます。
また、当然見た目は新品同様です。
未使用品なら、新品同様の状態のスマホを手に入れられるんだね
実は新品同様というのは、思っている以上に大きなメリットなんです!
未使用品以外の、いわゆる一般的な中古スマホでは、
- バッテリーの劣化
- ウイルス
などに気を遣う必要があります。
しかし未使用品であれば、これらに注意したり、一々確認する必要がなく、安心して安いスマホを手に入れられるので、大きなメリットとなっています。
未使用品以外の中古スマホを購入する際に気をつけるべきポイントについて分かりやすく解説した記事はこちらから。
未使用品のデメリット
未使用のスマホのデメリットは以下の通りです。
- ネットワーク利用制限がかかる可能性がある
- スマホのメーカーの保証が効かない場合がある
それぞれのデメリットについて解説していきます。
ネットワーク利用制限がかかる可能性がある
未使用品を購入する際に注意するべき1つ目のポイントとして、ネットワーク利用制限と呼ばれる制限があります。
ネットワーク利用制限がかかるとどうなるの?
仮に、購入した中古スマホがネットワーク利用制限にかかってしまうと、モバイル通信が一切不可能となってしまいます。
モバイル通信が不能となると、Wi-Fiのない屋外でスマホで通信することは出来ませんし、電話をすることも出来ません。
そのためネットワーク利用制限がかかると、事実上、スマホとしての機能の大半を失ってしまいます。
ネットワーク利用制限については、こちらの記事で詳細に解説しています。
ネットワーク利用制限を避ける方法
ネットワーク利用制限なんてかかったら怖いから、スマホの未使用品なんて買えないよ…
結論から言えば、中古スマホ専門店で購入すれば、ほとんど問題ありません。
ネットワーク利用制限を避けるには、
- 中古スマホ専門店で購入する
- フリマサイトで購入する場合は、IMEIを確認する
という方法が挙げられます。
未使用品を購入するのにオススメのサイト
筆者がオススメするのは「1. 中古スマホ専門店で購入する」方法です。
「イオシス」や「にこスマ」といった、中古スマホを専門に取り扱うサイトでは、
- ネットワーク利用制限がかかっていない製品のみを販売(サイトによる)
- ネットワーク利用制限がかかった場合に、全額保証
をしています。
そのため、ネットワーク利用制限について気にすること無く、中古スマホの購入を楽しめます。
当サイトで特にオススメしているのは、「イオシス」「にこスマ」です。
イオシスは、ネットワーク利用制限がかかる危険性が0ではないスマホも取り扱っていますが、その分料金を割安にして販売しています。
にこスマでは、ネットワーク利用制限がかかる可能性があるスマホは、そもそも取り扱っていません。
どちらのサイトがオススメかは、こちらの記事で詳細に解説しています。
中古スマホを実店舗で自分の目で見たり、他の中古スマホ販売サイトについてももっと知りたいな!
という方には、中古スマホをどこで買うべきか紹介したこちらの記事がオススメです。
またネットワーク利用制限を避ける方法の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
フリマサイトで購入する場合は、IMEIを確認する
中には、メルカリなどのフリマサイトで中古スマホの未使用品を購入したいという方もいると思います。
フリマサイトでは、仮にネットワーク利用制限がかかっても保証はありませんので、購入前に自分でネットワーク利用制限がかかる心配がないかどうか確認する必要があります。
フリマサイトで出品されているスマホのIMEIを確認し、こちらのIMEIチェッカーに入力すれば、ネットワーク利用制限がかかる恐れがあるかどうか、ものの10秒で判定できます。
フリマサイトで中古スマホの未使用品を購入する際の注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
スマホのメーカーの保証が効かない場合がある
新品のスマホには、メーカー独自の保証が効いている場合がほとんどです。
例えば、iPhoneであれば「Apple製品1年限定保証」、Google純正のPixelであれば「Google 一般ユーザー向けハードウェアの限定保証」で、それぞれ1年間の初期不良が保証されています。
しかし、未使用品を含む中古のスマホには保証が効かないことがあります。
例えば、上述のPixelの保証については以下のように記載されています。
保証対象と保証期間
ハードウェア保証センター – ヘルプ
Google は、新品の Google 製品(同梱される付属品を含む)について、Google または Google の正規販売代理店から正規の梱包状態で購入された日より 1 年間、Google の公開しているユーザー マニュアルに準じた通常の使用状況下で素材や品質に欠陥が生じないことを保証します。
保証内容を素直に読むと、Googleまたは正規販売代理店から直接購入した場合のみ保証の対象となるため、中古スマホ販売店や、フリマサイトから購入した場合は保証の対象外となります。
そうしたら、初期不良が怖くて未使用品なんて買えない…
中古スマホ販売店であれば、初期不良に対する保証がついています!
フリマサイトで購入した未使用品については、特に保証がないため、仮に購入後に不具合が発覚した場合は、運営に連絡するなど自分で対応する必要があります。連絡をしても結局は泣き寝入りになるケースもあるでしょう。
一方、中古スマホ販売店であれば、初期不良を保証してくれます。
保証内容はサービスによって異なりますが、例えば最大手の「イオシス」であれば、未使用品について6ヶ月の保証を行っています。
中古スマホ販売店で購入する未使用品にはきちんと保証が付くので安心です…
未使用品の中古スマホはどこで買うべき?
ここまでで、未使用品の中古スマホの魅力が伝わったと思います。
でも結局、未使用品のスマホはどこで買うべきなの?
ネットのサイト?店頭?
中古スマホの未使用品は、中古スマホを専門に取り扱っているオンラインサイトで購入するのがダントツでおすすめです。
基本的に未使用品のスマホは、店頭で買おうと、オンラインサイトで買おうと中身は変わりません。
その点を踏まえると、より楽で安く、保証もきちんとついているオンラインサイトから購入するのがおすすめです。
中古スマホをどこで買うべきか詳しく解説したページはこちらから。
中古スマホ専門のオンラインサイトについても、レビューを含めてとても詳しく解説しています!
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