iPhone SE(第3世代)はいつまで使える?

2022年3月に発売されたiPhone SE(第3世代)。iPhoneの廉価シリーズであるiPhone SEシリーズの最新作です。

A15 Bionicチップを搭載し、コンパクトなボディながらも非常に高いパフォーマンスを実現しています。

iPhone SE(第3世代)が発売してから1年以上経過していますが、果たしていつまで使い続けることができるのでしょうか?

本記事では、iPhone SE(第3世代)がいつまで使えるかについて、複数の視点から解説しています。

目次

結論

iPhone SE(第3世代)の寿命として、

  • サポート期間
  • バッテリーの劣化

が主な要因としてありますが、バッテリーの劣化が最も早く、およそ4年ほどで訪れると考えられます。

そのため、修理などを特にしない場合、発売当初から使い続けているiPhone SE(第3世代)は、2026年~2027年頃まで使えると考えられます。

iPhone SE(第3世代)のスペック・特徴

まずは、iPhone SE(第3世代)のスペックについて簡単に確認していきます。

項目スペック
発売日2022年3月18日
サイズ高さ138.4mm、幅67.3mm、厚さ7.3mm
重量144g
ディスプレイRetina HDディスプレイ
(IPSテクノロジー搭載4.7インチワイドスクリーン)
解像度1,334 x 750ピクセル
チップA15 Bionic
メモリ3GB
ストレージ64GB、128GB、256GB
リアカメラ12MP広角カメラ、ƒ/1.8絞り値
ポートレートモード、Deep Fusion、スマートHDR 4、フォトグラフスタイル
フロント
カメラ
7MPカメラ、ƒ/2.2絞り値
ポートレートモード、Deep Fusion、
スマートHDR 4、1080p HDビデオ撮影(25fpsまたは30fps)
バッテリービデオ再生:約15時間、オーディオ再生:最大50時間
通信5G、4G LTE、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、NFC
その他耐水・防塵(IP67)、生体認証:Touch ID
iPhone SE(第3世代)のスペック

主な特徴は以下のとおりです。

A15 Bionic搭載で、処理性能はiPhone 8と比べ、最大1.8倍高速

A15 Bionicは、iPhone 13シリーズに搭載されている比較的新しいチップです。

最新のチップはiPhon 15 Pro、 iPhone 15 Pro Maxに搭載されているA17 Proです。

iPhone SE(第3世代)は、A15 Bionicを搭載したことで、処理性能が大幅に向上しています。

これにより、iPhone SE(第3世代)は、ゲームや動画編集などの負荷のかかる処理も、快適に行うことができます。

また、最新OSであるiOS 17にも対応しています。

カメラ機能がアップ

リアカメラは、12MPの広角カメラを搭載しています。ポートレートモード、Deep Fusion、スマートHDR 4などの機能を利用することで、高画質な写真を撮影することができます。

それぞれのカメラの機能はどういうものなの?

ポートレートモードは、被写体と背景を自然にぼかした写真が撮影できます。

Deep Fusionは、複数のフレームを合成することで、暗い場所でもノイズの少ない写真が撮影できます。

スマートHDR 4は、被写体や背景の明るさや色を自動で調整することで、自然な仕上がりの写真が撮影できます。

5Gにも対応

iPhone SE(第3世代)は、5Gにも対応しています。5Gネットワークを利用することで、高速で安定した通信を実現することができます。

5Gに対応することで、動画のダウンロードやストリーミング、オンラインゲームなどのコンテンツを、より快適に楽しむことができます。

また5Gネットワークは、日本で今後も拡大していくことことが確実なため、将来的にも安心して使用することができます。

バッテリーの持続時間が長くなった

iPhone SE(第3世代)は、iPhone SE(第2世代)と比べて、バッテリーの持続時間が長くなりました。

ビデオ再生は約15時間、オーディオ再生は最大50時間となっています。

SEシリーズは、一般的なiPhoneに比べて本体が小さい影響で、バッテリー持ちが弱いです。
しかし、第3世代はバッテリー持ちが改善しています。

最新のiOS 17に対応

上述しましたが、iPhone SE(第3世代)は、最新のiOS 17に対応しています。

iOS 17では、新しいウィジェットやロック画面のカスタマイズ機能などが追加されています。

新しいウィジェットでは、天気やカレンダー、ニュースなどの情報を、より直感的に確認することができます。

ロック画面のカスタマイズ機能では、好きな画像やフォントを設定することで、自分好みのロック画面を作成することができます。

iPhone SE(第3世代)とiPhone SE(第2世代)の違い

iPhone SE(第3世代)とiPhone SE(第2世代)は、デザインやサイズがほぼ同じです。

しかし、内蔵チップやカメラ機能、バッテリーの持続時間など、いくつかの違いがあります。

項目iPhone SE(第3世代)iPhone SE(第2世代)
内蔵チップA15 BionicA13 Bionic
カメラ機能ポートレートモード、Deep Fusion、
スマートHDR 4対応
ポートレートモード一部対応
Deep Fusion非対応
バッテリービデオ再生:約15時間
オーディオ再生:最大50時間
ビデオ再生:約13時間
オーディオ再生:最大40時間
5G対応対応非対応
iPhone SE(第3世代)と(第2世代)の主な相違点

内蔵チップ

iPhone SE(第3世代)は、iPhone 13シリーズに搭載されている最新のA15 Bionicチップを搭載しています。

A15 Bionicは、従来のA13 Bionicと比べて、CPUパフォーマンスは50%、GPUパフォーマンスは100%向上しています。
参考:AppleのA13 BionicとA15 Bionicを比較してみた【iPhone SE2/SE3の違い】 | ちょふ畑

これにより、iPhone SE(第3世代)は、ゲームや動画編集などの負荷のかかる処理も、快適に行うことができます。

一方、iPhone SE(第2世代)は、A13 Bionicチップを搭載しています。A13 Bionicは、当時の最新のチップでしたが、A15 Bionicと比べると性能は劣ります。

A13チップの性能が決して低いわけではなく、A15チップが革新的にスペックアップしたという表現の方が適切です。

カメラ機能

iPhone SE(第3世代)のリアカメラは、12MPの広角カメラを搭載しています。

ポートレートモード、Deep Fusion、スマートHDR 4などの機能を利用することで、高画質な写真を撮影することができます。

一方、iPhone SE(第2世代)のリアカメラは、12MPの広角カメラを搭載していますが、ポートレートモードは人物のみを対象としており、またDeep Fusionなどの機能は利用できません。

ソフト的な面で一部差があります。
カメラにこだわりがある人にとっては小さくない差かもしれません。

バッテリーの持続時間

iPhone SE(第3世代)のバッテリーの持続時間は、ビデオ再生で約15時間、オーディオ再生で最大50時間となっています。

iPhone SE(第2世代)のバッテリーの持続時間は、ビデオ再生で約13時間、オーディオ再生で最大40時間となっています。

iPhone SE(第3世代)は、iPhone SE(第2世代)と比べて、バッテリーの持続時間が長くなりました

その他の違い

iPhone SE(第3世代)は、5Gにも対応しています。5Gネットワークを利用することで、高速で安定した通信を実現することができます。

iPhone SE(第2世代)は、5Gには対応していません。

またiPhone SEは、第2世代・第3世代ともに最新のiOS 17に対応しており、その点では特に差がありません。

しかし、iPhone SE(第2世代)は将来的にアップデートのサポートが早く終わることは確実ですので、より長くiPhone SEを利用したい場合は、第3世代の方がより適しています。

以上の特徴から、iPhone SE(第3世代)は、コンパクトなサイズながら、最新の性能と機能を備えた、コストパフォーマンスに優れたモデルと言えます。

iPhone SE(第3世代)のアップデート・サポートはいつまで?

iPhone SE(第3世代)のアップデート・サポートの期間について解説します。

iPhoneのサポート期間というとき、以下の2種類の期間が存在します。

  • OSのバージョンアップ期間
  • 修理受付期間

1つめのOSのバージョンアップ期間というのは、ソフトウェア的な問題です。

そして、2つめの修理受付期間は、本体のパーツ(液晶や各種ボタン)が故障してしまった場合、Appleに修理してもらえる期間を指します。

それぞれの期間について、詳しく解説していきます。

OSのバージョンアップ期間

iPhoneを使う上で、OSのバージョンアップというのは非常に大切な要素です。

OSのバージョンアップが打ち切られて、ずっと昔のOSを使っていると、以下の不都合が生じます。

  • iPhoneの新機能に対応しない
  • 新たな脆弱性(ウイルス等が侵入する危険)が発見されても修正されないことがある
  • アプリ側で古いOSの対応を打ち切る(アプリが使えなくなる)

例えばLINEについていえば、iOSのバージョンが14以下の場合は、最新のLINEを利用できず、iOSのバージョンが11.4.1以下の場合は、そもそもLINEを利用することすらできません。

また、Appleは脆弱性の修正に積極的ですが、どうしても昔の端末ではセキュリティーが低下してしまうのも事実です。
参考:iPhoneなどの旧モデルに「修正不能」な脆弱性、それがセキュリティ研究者にとっては“福音”となる

そのため、OSが長期間に渡ってアップデートを受けられるというのは、iPhoneを使い続ける上で重要になるのです。

iPhone SE(第3世代)のOSのバージョンアップ期間の見込み

iPhone SE(第3世代)は、iOS 15を搭載した状態で発売されました。

Appleの過去の傾向から見ると、iPhoneのOSのバージョンアップ期間は約5年程度と推測されます。

機種名サポート期間
iPhone 3G2年
iPhone 44年
iPhone 55年
iPhone 6
iPhone 76年
iPhone 8
iPhone X
すでにOSのバージョンアップサポートが打ち切られたiPhoneのサポート期間一覧

こちらの表は、今までに発売されたiPhoneのうち、すでにOSのバージョンアップが打ち切りとなった代表的な機種のサポート期間を一覧にしたものです。

最初期のiPhoneのバージョンアップ期間は比較的短かったものの、最近のiPhoneでは5~6年が一般的となっています。

そのため、今までのサイクルを踏まえると、2022年3月に発売されたiPhone SE(第3世代)のOSのバージョンアップ期間は、2027年末頃になるでしょう。

修理受付期間

OSのサポート期間とは別に、iPhoneには修理を受け付けられる期間も決められています。

Apple側としても、同じ製品を永遠に修理し続ける訳にはいかないので仕方ないですね…

Appleが販売店への供給を停止した日から5年以上7年以下経過した製品はビンテージ製品とみなされ、多くの地域では修理の対象外となります。
参考:保証期限の切れた Apple 製品の修理サービスを受ける – Apple サポート (日本)

日本ではビンテージ製品は修理の対象となっていないため、原則として修理を受けることができません。

しかし例外的に、Appleに修理部品の在庫がある場合、修理を受け付けてもらえることもあります。

iPhone SE(第3世代)は、iPhone 8とほとんど同じデザインを採用しており、多くの部品が共通化されています。
参考:iPhone SEのパーツはどの程度、個別アップグレードが可能でしょうか?

そのため、部品供給状況は比較的安定していると考えられ、少なくとも修理期間内であれば確実に、発売から5年の修理期間経過後でも、修理を受け付けられる余地はあるかもしれません。

とはいえ、修理対象期間は5年と見積もっておくのが確実でしょう。

なお、販売店への供給を停止した日から7年以上経過すると、オブソリート製品となり、修理を一切受け付けてもらえなくなります

以上のことから、2022年3月に発売されたiPhone SE(第3世代)は、2027年3月までが修理受付期間となるでしょう。

iPhone SE(第3世代)のバッテリー劣化

iPhone SE(第3世代)に限った話ではありませんが、スマートフォンは使用しているとバッテリーが劣化していきます。

これは、放電・充電を繰り返すことによるもので、避けることはできません

スマホのバッテリーの劣化については、下の記事で詳しく解説しています。

iPhone SE(第3世代)のバッテリーはどれくらい使うと劣化してしまうの?

バッテリーの寿命は、スマホによらず、4年前後と言われています。

iPhone SE(第3世代)は2022年3月に発売されましたが、発売当初のものであれば、2026年頃にバッテリーの劣化が激しくなってくると思われます。

結局は、新品で使い始めた時期から4年後くらいが、バッテリーの寿命と考えておけばオッケー。

なお中古のiPhone SE(第3世代)を購入する場合は、購入前にバッテリーの劣化度(バッテリー容量)を確認してから購入することをお勧めします。

バッテリー容量って何…?

という方はこちらの記事を合わせてお読みください!

iPhone SE(第3世代)の寿命

以上の内容を総合すると、発売当初から使用しているiPhone SE(第3世代)はバッテリーの劣化が最も早く、2026年頃にバッテリーが痛み始めると考えられます。

そのため、修理等を特にしない場合のiPhone SE(第3世代)の寿命は2026~2027年頃と考えるのが良いでしょう。

iPhone SE(第3世代)はまだまだ長い期間に渡って安心して利用できる優秀なスマホと言ってよいでしょう。

iPhone SE(第3世代)を安く買う方法

iPhone SE(第3世代)の最大のメリットは、長期間に渡って使えるにも関わらず、コストパフォーマンスが非常に高いことです。

iPhone SE(第3世代)を少しでも安く買いたいんだけど、どこで買えば良いんだろう…

結論から言えば、中古iPhone専門店で買うことを強くおすすめします!
状態の良いiPhone SE(第3世代)であっても5万円を切る価格で購入することが可能です。

中古iPhoneを安く購入する方法については、こちらの記事で詳しく・分かりやすく解説しています。

上で解説した通りiPhone SE(第3世代)のバッテリーの寿命は4年ほどとなるので、中古iPhoneを購入する際には、できるだけバッテリーの劣化が進んでいないものを選ぶのがおすすめです。

また当サイトでは、中古iPhoneの価格を一括で検索するサービスがあります。合わせてご利用ください!

中古のiPhone SE(第3世代)を購入する際に気を付けるべきポイント

中古のiPhone SE(第3世代)を購入する際に気を付けるべきポイントについて解説します。

主に気を付けるべきポイントとして、

  1. ネットワーク利用制限
  2. SIMロック
  3. バッテリーの劣化
  4. 悪意のある前所有者が入れたウイルス

が挙げられます。

これら4つの注意点を回避するためにも、中古iPhoneの専門店での購入をおすすめしています。

詳細な解説については、こちらの記事を合わせてご覧ください。

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