中古スマホのSIMロックは自分で解除できる?

中古スマホを購入するにあたって、よく聞くワードとして「SIMロック」というものがあります。

SIMロックってどういうことかよく分からないし、なんか難しそう…

と思っている方も少なくないと思います。

そこで本記事では、SIMロックについて徹底的に解説していきたいと思います。

目次

結論:2021年以降に販売されたスマホはSIMロックを気にしなくて良い!

結論から言えば、2021年以降に販売された、新しめのスマートフォンについては、SIMロックが原則として禁止となっていますので、利用者側がSIMロックについて気にする必要は一切ありません。

例えば、筆者が中古で購入したPixel 7は、2022年発売のものでしたので、SIMロックについては何も考える必要がありませんでした。

その際の詳細についてはこちらの記事も合わせてお読みください。

一方で、2021年以前に販売されたスマートフォンについては、SIMロックがかかっている可能性があります。

しかしながら、一定の手順を踏むことで、自分でオンライン上の手続きでSIMロックを解除することができます。

そもそもSIMロックとは?

まずはSIMロックとはなにか、SIMロックがかかっているとどんな不都合が生じるかについて確認してみましょう。

SIMロックとは?

総務省の資料によると、SIMロックは以下のように定義されています。

特定の事業者に係るプロファイルが記録されたSIMに対してのみ動作するよう設定された端末上の制限をいう。

移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン

これだけでは、なんのことやらですよね。

もっと簡単に言えば、ある会社のSIMロックがかかっているスマートフォンは、他会社の回線を使えないようにする仕組みのことです。

A社のSIMロックがかかっている場合、B社の回線を利用することはできません。
なぜ、携帯各社はSIMロックをかけたのか?

様々な理由がありますが、主な理由としては、スマホにSIMロックをかけることによって、他社への乗り換えを阻害し、囲い込みを図ったということが挙げられます。

SIMロックがかかっていることによる不都合

SIMロックがかかっていると、どのような不都合が生じるのでしょうか。

具体的には、スマホのメーカー以外の回線を使えないというデメリットがあります。

例えば、ドコモから発売されているSIMロックのかかっているスマホを使用しているときに、Softbankの廉価回線であるLINEMOを使用したいと思っても、ロックによって、LINEMOを使用することはできません。

このように、自由な回線の乗り換えが阻害されてしまうため、せっかく中古スマホを購入しても、自分の使いたい回線を使用できないというデメリットが生じます。

SIMロックの解除が必要ないパターン

SIMロックの解除をする必要がない場合もあります。

それは、

  • すでにSIMロックが解除されている、SIMロックが元々かかっていない場合
  • SIMフリーの端末である場合
  • 端末を購入したキャリアの回線を利用する場合

です。

この後説明しますが、最近のスマホであれば、そもそもSIMロックがかかっていない場合が多々あります。

当然ですが、その場合はSIMロックの解除は必要ありません。

次に、端末を購入したキャリアの回線を利用する場合も、SIMロックを解除する必要がありません。

例えば、docomoから発売され、SIMロックがかかっているスマホを購入した場合を考えてみましょう。

このスマホはauやSoftbankといった他の会社の回線を使うことはできません。

一方で、docomoの回線は問題なく利用することができます。

そのため、ahamoirumoといった、ドコモのサブプランに乗り換える際も、SIMロックを解除する必要がありません。

SIMロックの原則禁止

2017年に、総務省は「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」を策定し、原則として、携帯各社にSIMロックをかけることを禁止しました。

そして、このガイドラインに従い、携帯各社は新たに販売するスマホについて、SIMロックをかけずに販売することとしました。

携帯各社は以下のような対応をしています。

スクロールできます
キャリア対応
ドコモ2021年8月27日(金曜)以降に新たに発売される機種をご購入される場合は、SIMロックが設定されていないため、SIMロック解除の手続きは不要です。
au2021年10月1日(金)以降に新たに発売されたau携帯電話をご購入されたお客さまへ
ご購入されたau携帯電話に、SIMロックは設定されておりませんので、SIMロック解除のお手続きは不要です。
Softbank2021年5月12日(水)以降にソフトバンク取扱店にて製品を購入されたお客さまへ
SIMロック解除対応製品を購入された場合、購入時にSIMロック解除の手続きを実施した状態でお渡しします。お客さまのお申し出によるお手続きは不要です。
楽天モバイル楽天モバイルで購入いただいた製品は、全てSIMフリー製品のため、SIMロック解除のお手続きは不要です。

表の通り、各社は2021年中盤以降に発売しているスマホについては、SIMロックをかけていません。

そのため、新しめのスマホについてはSIMロックを気にする必要がありません。

SIMロックがかかっている場合の解除方法

以上、確認した通り、最近のスマホにはSIMロックがかかっていませんが、一部の古い端末についてはSIMロックがかかっている場合があります。

SIMロックの解除方法は、携帯各社によって多少異なりますが、ドコモ、au、Softbankの3社とも共通で、オンライン上でのSIMロック解除手続きが可能で、オンライン上で全ての手続きをした場合は手数料がかかりません。

一方で、実店舗でSIMロック解除手続きをする場合は、手数料がかかります。

条件によって、多少の増減はありますが、基本的に3社とも手数料は3,300円(税込み)となっています。

そのため、SIMロック解除をしたい場合は、オンライン上での手続きが圧倒的にオススメです。

各社のSIMロック解除方法の参考記事は以下のとおりです。

ドコモ
>>SIMロック解除

au
>>SIMロック解除のお手続き

Softbank
>>ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する/SIMロック解除

中古スマホ販売サイトのスマホにはSIMロックがかかっている?

「イオシス」や「にこスマ」といった中古スマホの販売を行っているサイトから発売されているスマホは、SIMロックがかかっているのでしょうか。

結論からいえば、SIMロックがかかっている場合があります。

例えば、イオシスではこのように取り扱いがされています。

docomo、au、softbankなど、商品名にキャリア名の記載がある場合はSIMロックがかかっております。

「SIMロック解除済み」や「○○版SIMフリー」など記載があるもののみ、SIMロックが解除されております。

イオシスの商品はSIMロック解除済みですか?

原則としては、SIMロックがかかっていますが、例外的にSIMロックが解除されているという取り扱いになっています。

しかしながら、実際に商品ページを見てみると、SIMロックが解除されている場合がほとんどである印象を受けます。

AQUOS sense5Gの商品ページ。「SIMロック解除済」「SIMフリー」の記載があるものがほとんどを占めている。

購入時には、一応SIMロック解除されているかどうか気にする癖はあるほうが良いでしょうが、必要以上に気にする必要はないでしょう。

イオシスについての詳細なレビューはこちらの記事を合わせてお読みください!
>>中古スマホのイオシスの評判は悪い?実際に試してみた

中古スマホのSIMロックについてのまとめ

以上、SIMロックについて概観してきました。

要約すると、

  • 最近のスマホについては、SIMロックを気にする必要はない
  • 昔のスマホでは、SIMロックがかかっている場合があるが、イオシスのような中古スマホ販売サイトでは、SIMロックが解除されている場合が多い

ということになります。

SIMロックについて過敏に気にする必要がなくなったので、中古スマホへのハードルは大きく下がっていると言って良いでしょう。

中古スマホを購入するにあたって、他に注意すべきポイントをまとめた記事も、あわせてご覧ください。
>>中古スマホに危険性はある?注意点や見分け方を徹底解説

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