Pixel 8は2023年10月にGoogleから発売された最新機種です。
Pixelシリーズはaシリーズ(廉価版)を除いて、1年に1回のペースで発売されており、Pixel 8はPixel 7の後継機種となっています。
果たしてPixel 8は、Pixel 7に比べてどのような変化をしたのでしょうか?
本記事ではその違いや進化点、Pixel 8シリーズと7シリーズのどちらがおすすめかを詳しく解説していきます。
結論:Pixel 8シリーズの進化は小幅
結論から言えば、Pixel 8、Pixel 8 Proともに、Pixel 7シリーズからの進化は小幅なものに留まっています。
Pixel 8シリーズ共通の進化点としては、
- SoCがTensor G2からG3に変更
- ディスプレイのリフレッシュレートが可変に対応
- ソフトウェアアップデート期間が5年間から7年間に延長
といった点が挙げられます。
その一方で、Pixel 8は55%、Pixel 8 Proは30%弱の値上がりとなっており、価格に見合う進化をできているかというと、疑問符がつきそうです。
Pixel 8シリーズとPixel 7シリーズのどちらを選ぶべき?
じゃあPixel 8シリーズはあまりおすすめできないっていうこと?
正直に言うと、万人におすすめできるスマホではなくなってしまったのが事実です。
Pixel 7は、必要十分のスペックを持っているのにも関わらず、価格が比較的お手頃ということで、万人におすすめできるAndroidスマホとして紹介していました。
しかし円安などの影響もあってか、Pixel 8シリーズは非常に大幅な値上げとなっており、必ずしもコスパに優れているとは言えなくなってしまいました。
そのため、Pixel 7シリーズ、Pixel 8シリーズがおすすめできるのは、それぞれ以下のような人になります。
- 最新機種を持つことが好きな人
- 画面のリフレッシュレートが120Hzであることにこだわりがある人
- 少しでもカメラの品質が高い方が好きな人(Pixel 8 Pro)
- 上記に当てはまらない人全員
少し極論にはなってしまいましたが、ほとんどの人にはPixel 7がおすすめできるのが現実です…
もうしばらくして、Pixel 8シリーズが値崩れし始めた場合、一考の余地はあるかもしれません。
Pixel 8とPixel 7の違い
ここからは、Pixel 8シリーズと7シリーズの具体的な違いについて確認していきましょう。
まずは、標準的な機種であるPixel 8とPixel 7を比較していきます。
主な違いを表にまとめました。
Pixel 8 | Pixel 7a | Pixel 7 | |
---|---|---|---|
SoC | Google Tensor 3 | Google Tensor 2 | |
メモリ(RAM) | 8 GB | ||
バッテリー | 4,575 mAh | 4,385 mAh | 4,355 mAh |
ディスプレイ | 6.2 インチ 有機ディスプレイ | 6.1 インチ 有機ディスプレイ | 6.3 インチ 有機ディスプレイ |
カメラ構成 | 50MP広角(f1.68) 12MP超広角(f2.2) | 64MP広角(f1.89) 13MP超広角(f2.2) | 50MP広角(f1.85) 12MP超広角(f2.2) |
最大 リフレッシュ レート | 120Hz | 90Hz | |
ワイヤレス充電 | 対応(最大18W) | 対応(最大10W) | 対応(最大20W) |
顔認証 指紋認証 | 対応 | ||
防水防塵 | IP68 | IP67 | IP68 |
n79対応 | n79対応 | n79非対応 | |
重量(公称) | 187g | 193.5g | 197g |
アップデート 期間 | 7年 | 5年 | |
価格 (税込定価) | 112,900円 | 62,700円 | 72,500円 |
安く買う方法 | Pixel 8を安く買う | Pixel 7aを安く買う | Pixel 7を安く買う |
価格は128GBモデルのもので、Pixel 7は価格改定後のもの。
Pixel 8って、Pixel 7、7aと比べてあんまり変化してない気がするんだけど…?
Pixel 8の大きな進化点としては、
- SoCがTensor G3になったこと
- リフレッシュレートが60Hz~120Hzの可変になり、最大値が向上したこと
- Pixel 7に比べて若干軽く、小型化したこと
が挙げられます。
しかしその一方で、Pixel 8はPixel 7に比べて、4万円値上がりしています。
値上がり率でいえば約55%と、非常に大幅な値上がりであると言えるでしょう。
本国アメリカではPixel 7が599ドルだったところ、Pixel 8では699ドルとなっており、100ドル(約17%)の値上げとなっています。
日本でここまで値上がり率が大きくなっているのは、円安も影響しているのでしょう。
いくつかの変更点についてかいつまんで説明します。
SoC
SoCはスマホの脳みそに該当するパーツで、様々な処理の速度に直結します。
SoCはPixel 8シリーズではTensor G3となっており、Pixel 7シリーズのTensor G2の次世代モデルとなっています。
Uneit4Buyによれば、Antutuベンチマークスコアは、Tensor G3が1,178,536点、Tensor G2が808,794点となっています。
Tensor G3の処理速度が向上したのは確かだけれど、Tensor G2の時点でも処理速度に全く不満はなかったから、個人的にはあまり興味はないかも…
リフレッシュレート
リフレッシュレートはPixel 7、7aの最大90Hzから、60Hz~120Hzの可変リフレッシュレートに変更されました。
これにより、高いリフレッシュレートが必要とされるときは高くし、逆に必要のないときにはリフレッシュレートを下げて、バッテリー消費を抑えることが可能となりました。
90Hzのディスプレイに慣れると、60Hzのディスプレイはカクツキを感じてしまいます。
しかし90Hzを超えてくると、判別のつかない人も増えてくるようなので、あったら嬉しいくらいの進化ですね
n79対応
n79とは、ドコモの5Gで利用されている周波数帯です。
詳細は以下の記事をご覧ください。
Pixel 8ではn79に対応しているため、キャリアを気にせずに5Gを利用することができます。
Pixelの日本市場も拡大しつつある中、Googleもn79に対応せざるを得なくなっているんでしょうね!
アップデート期間
Pixel 8シリーズは、7年間のアップデートに対応しました。
参考リンク:Google Pixel にソフトウェア アップデートが提供されるタイミング – Google Pixel ヘルプ
Pixel 7シリーズは5年間の保証でしたので、2年間の延長となった形です。
Pixel 8は初期OSにAndroid 14を搭載しているので、順当にいけばAndroid 21までアップデートを受けられる見込みとなります。
確かにソフトウェアのアップデート期間は非常に長くなり、頼もしいばかりですが、スマホは多くの場合ハードウェアの寿命が先に来ることも事実です。
そのため、5年間のソフトウェアアップデート保証でも、十分長かったのではないかという印象もあります。
価格
Pixel 8の最も大きな進化点(?)は価格です。上述の通り、Pixel 7に比べて55%の値上がりとなっています。
個人的には、スペックの上昇の小ささを踏まえると、4万円の値上がりは受け入れられません…
Pixel 7/ 7 Proを安く買う方法でも解説していますが、現在、Pixel 7であればおよそ5万円、Pixel 7 Proであっても8万円程度で購入することができます。
そのため、Pixel 8を購入するくらいであれば、Pixel 7 Proを購入する方が良いのではないかと思ってしまします…
Pixel 8 ProとPixel 7 Proの違い
次にPixelシリーズの上位機種であるPixel 8 ProとPixel 7 Proを比較します。
Pixel 8 Pro | Pixel 7 Pro | |
---|---|---|
SoC | Google Tensor 3 | Google Tensor 2 |
メモリ(RAM) | 12 GB | |
バッテリー | 5,050 mAh | 5,000 mAh |
ディスプレイ | 6.7 インチ 有機ディスプレイ | |
ディスプレイ | フラットディスプレイ | エッジディスプレイ |
カメラ構成 | 50MP広角(f1.68) 48MP超広角(f1.95) 48MP5倍望遠(f2.8) | 50MP広角(f1.85) 12MP超広角(f2.2) 48MP5倍望遠(f3.5) |
最大 リフレッシュ レート | 120Hz | |
ワイヤレス充電 | 対応(最大30W) | 対応(最大23W) |
顔認証 指紋認証 | 対応 | |
防水防塵 | IP68 | |
n79対応 | n79対応 | n79非対応 |
重量(公称) | 213g | 212g |
アップデート 期間 | 7年 | 5年 |
価格 (税込定価) | 159,900円 | 124,300円 |
安く買う方法 | Pixel 8を安く買う | Pixel 7を安く買う |
価格は128GBモデルのもの。
Pixel 8とPixel 7よりも、進化の幅は小さいイメージです。
ディスプレイ
Pixel 8 Proのディスプレイは平らになっており、エッジ(丸み)を帯びたPixel 7 Proよりも、フィルム選びの点などで便利になっています。
表には記載していませんが、ディスプレイの最大輝度が向上しており、「Google Pixel史上最も明るい画面」と謳われています。
カメラ
Pixel 8 Proの最も大きな変更点の1つはカメラ性能の向上です。
具体的な変更点は明記されていませんが、メインカメラはアップグレードを施されているようで、スペックに関して言えば絞り値が小さくなっています。
また、超広角カメラの画質が向上しており、マクロの撮影にも対応するようになりました。
価格
Pixel 8 Proも、Pixel 8同様、最も大きな進化点は価格です。
Google公式価格についていえば、Pixel 7 Proが 124,300円だったところ、Pixel 8 Proは 159,900円となっており、30%弱の値上がりとなっています。
差額の3万円は中々痛いなという印象です。
Pixel 8 Proは四捨五入したら20万円のスマホとなってしまいました。
Pixelを安く買う方法
以上、Pixel 8シリーズと7シリーズの違いをご紹介しました。
Pixelシリーズを安く買う方法方法については、別の記事で詳しく解説していますので、これからPixelを購入しようと考えている方は必見です。
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