中古スマホがウイルスに感染していることはある?

中古スマホを購入するにあたって、

中古スマホってウイルスに感染している可能性はないの?
遠隔操作されたりしたら嫌だな…

と不安になる方もいらっしゃると思います。

本記事では

  • 中古スマホがウイルスに感染している可能性
  • 中古スマホがウイルスに感染しないようにするための対処法

について詳細に解説しています。

目次

中古スマホがウイルスに感染している可能性

結論から言えば、中古スマホがウイルスに感染している可能性は極めて低いです。

スマホが感染するウイルスとは何?

「ウイルス」と一口に言っても、様々な種類のものがあります。

スマホのウイルスと言えば、「マルウェア」

皆さんはウイルスと言われてどのようなイメージをお持ちですか?

スマホの情報が抜かれたり、詐欺にあったりする…?

といった認識の方が多いと思います。

大体その認識で正しいです!

スマホのウイルスで最も一般的な形態として、マルウェアが挙げられます。

個人情報を盗んだりデバイスに害を及ぼしたりする、安全ではないソフトウェアや望ましくないソフトウェアを、マルウェアといいます。

Google:マルウェアや安全ではないソフトウェアを削除する

皆さん、スマホを使っていて分かる通り、スマホは個人情報の宝庫です。

  • 友人の連絡先
  • LINEのトーク履歴
  • 身の回りを撮影した写真
  • クレジットカードなどの支払い情報

などの情報が一箇所に集約されているので、当然ですよね。

そのため、悪意のある人からすれば、スマートフォンから情報を抜き取ることは、とても都合が良いのです。

遠隔操作ウイルス

マルウェア以外にスマホが感染する可能性があるウイルスとして、遠隔操作ウイルスがあります。

まず前提として、iPhone、Androidは標準機能として、遠隔操作機能を搭載しています。

「iPhoneを探す」では遠隔で位置を確認したり、情報を消去することができます。
Androidでも「デバイスを探す」で同様のことができます。

元々遠隔操作機能が入ってるの!怖くない?

そもそもは、遠隔操作機能は、ユーザーのための機能です!

遠隔操作機能は、スマホを落としたり、盗まれてしまった時に、スマホを探したり、最悪の場合情報を消去して、流出を防ぐための機能です。

同様の遠隔操作機能はアプリでも提供されており、例えば「mSpy」というアプリはスマホの位置情報や、検索内容を遠隔で取得することが可能です。

mSpyのようなアプリを悪用して、前の所有者が中古スマホを遠隔操作をできる状態にしておくことも可能性としては考えられます。

なお、遠隔操作アプリを使用者の知らないところでインストールするのは、刑法168条の2、1項1号により罰せられます。

第168条の2  正当な理由がないのに、人の電子計算機における実行の用に供する目的で、次に掲げる電磁的記録その他の記録を作成し、又は提供した者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
一  人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録

刑法

実際に、2014年7月に、30代の妻のスマホに、無断で遠隔操作アプリをインストールした夫が、この法律により逮捕された事例があります。
参考:妻のスマホに“遠隔操作アプリ”で逮捕 夫でも罪になる「法律」

スマホはウイルスに感染しづらい

スマホは、悪意のある人からすると、格好の標的であるという話を聞くと

じゃあ中古スマホなんて購入するのは危ないんじゃないか…?

と思うかもしれません。

そのため、次にスマホはPCに比べてウイルスに感染しづらいことを確認しましょう。

前提として、スマホがマルウェアや遠隔操作ウイルスに感染するためには、悪意のあるアプリをインストールする必要があります。

悪意のあるAndroidアプリの例

Androidで見つかったマルウェアの例を見てみましょう。

引用元

一見すると、QRコードを読み取るためのアプリですが、こちらのアプリをインストールすると、「アップデートが必要です」という旨のメッセージが表示されます。

その指示に従ってウイルスを持つ外部のアプリをインストールすることによって、外部にスマホ内の情報を送信されるという仕組みになっていました。

外部のアプリをインストールして初めて、情報を抜き取られているということは、裏を返せば、上のQRコード読み取りアプリを入れるだけでは特に問題がないということです。

なお当然のことながら、上のアプリは既にGoogle Playから削除されています。

わざわざマルウェアをインストールしない限りは、スマホはウイルスに感染しない

これらのことから分かる通り、ユーザーが自分の手でマルウェアをインストールしない限り、勝手にスマホがウイルスに感染するようなことはありません。

つまり、普通にスマホを使っているだけでウイルスに感染することは考えられないということです。

ウイルスを気にするよりもよっぽど、
・スマホのパスワードを誕生日にしておく
・指紋認証をONにしておく
・スマホを落として、悪意のある人に拾われる
といったことの方がリスキーです。

さらに、iPhoneではサンドボックスという技術を利用しており、悪意のあるアプリがiPhoneの機密情報にアクセスすることは出来ません。

Androidでもプライバシー保護についての機能が、過去の比にならないほど拡充されており、ユーザーが許可しない限り、アプリが個人情報にアクセスすることは出来ません(当然iPhoneも同様です)。
この機能はプライバシーダッシュボード機能と呼ばれています。Android「プライバシー ダッシュボードはどんな機能?

スマホを使っていると、「位置情報の利用を許可しますか?」といったメッセージを見たことがあると思います。
こういった仕組みを通じて、個人情報を保護する努力が続けられています。

アプリは、ユーザーの許可なく、個人情報にアクセスできない。

以上で確認してきた通り、スマホでは積極的にマルウェアをインストールしない限り、ウイルスに感染する可能性はありません。

前所有者がウイルスを入れている可能性は?

中古スマホであれば、前所有者がウイルス・マルウェアをスマホに入れている可能性は完全には否定できません。

でも、わざわざ次にスマホを使う人に嫌がらせをするために、マルウェアを入れるほど暇な人がいるのでしょうか…

この場合の対応方法は中古スマホの購入場所によって異なります。

中古スマホ専門店で購入した場合

「イオシス」や「にこスマ」といった中古スマホ専門店では、買取した中古スマホを完全にリセットしています。

そのため、万が一、前所有者がマルウェアを混入させていたとしても、そのデータごと消去されます。

よって、中古スマホにウイルスが入り込んでいる可能性は全く無いと言って問題ないでしょう。

筆者は、「イオシス」「にこスマ」の両方を利用したことがありますが、それぞれで購入した中古スマホはリセットされた状態で販売されていました。

当然、ウイルスのような怪しい挙動をすることも全くありませんでした。

そんな「イオシス」「にこスマ」の詳細はこちらから!

メルカリなどのフリマサイトで購入した場合

上で紹介した、中古スマホ販売店に比べて、前所有者が悪意である可能性は高まると言えます。

そのため、念のために自分でスマートフォンを初期化するのが好ましいでしょう。

スマートフォンのリセットの方法は次の章で解説します。

中古スマホがウイルスに感染しないようにするための対処法

上の章で説明した通り、中古スマホがウイルスに感染している可能性は、限りなく低いと言って過言ではありません。

そうは言っても不安は不安だから、ウイルスを避ける方法を教えて!

という方もいらっしゃると思うので、対処方法も解説いたします。

上述の通り、スマホでのウイルスというのは主にマルウェアを指します。

マルウェアはアプリ・ソフトを通じてインストールされますので、スマホのデータをリセットすることで解決できます。

脱獄・root化について

スマホアプリは基本的にシステム領域を改変することができませんので、スマホのリセットによって悪意のあるプログラムは一掃できます。

しかしiPhoneでは脱獄、Androidではroot化という方法を取ることで、普通にはいじれないはずのシステム領域を改変することができます。

一般的に、脱獄・root化されている中古端末は販売されていませんが、これらについて特に知識のない方は、脱獄・root化していると明記している端末は購入を回避するようにしましょう。

スマホを初期化する方法

スマホを初期化する方法は端末によって異なります。

iPhoneの場合

iPhoneのリセットは3ステップで出来ます。

  1. 「設定」>「一般」>「転送または [デバイス] をリセット」の順にタップする
  2. 入力画面が表示されたらパスコードと Apple ID のパスワードを入力する
  3. デバイスが消去されるまで待つ

データが完全に消去されるまで、数分間待てば終了です。

参考リンク>>Apple公式:iPhone、iPad、iPod touch を初期化する (工場出荷時の設定に戻す) 方法

Androidの場合

細かい手順は機種によって異なる場合があります。

Androidのリセットも同様に3ステップで終了します。

  1. 設定アプリを開く
  2. [システム] 次に [リセット オプション] 次に [すべてのデータを消去(出荷時リセット)] をタップ
  3. スマートフォンの内部ストレージのデータをすべて消去するには、[すべてのデータを消去] をタップ

リセット終了後に端末が再起動します。

参考リンク>>Google Pixel スマートフォンを出荷時の設定にリセットする方法

まとめ

中古スマホでも、ウイルスにかかっている危険性は限りなく低いです。

そのため、基本的にウイルスや遠隔操作について気にする必要はありません!

他にも中古スマホで気をつけるポイントはないの?

という方に向けて、中古スマホを購入するにあたって注意すべき他のポイントをまとめた記事はこちらです。

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