中古スマホ市場は年々拡大していますが、中古スマホに対して抵抗感がある方がいるのも事実です。
中古スマホが気持ち悪いと感じる人の代表的な意見としては、
前の所有者が日常的に使っていたのを考えると、ちょっと不潔な気がする…
といったものがあります。
本記事では
- そもそもスマホは本当に汚い?
- 中古スマホは気持ち悪い?みんなはどう考えている?
- 実際に今の中古スマホはどのようにクリーニングされている?
についてユーザーへのアンケートなどを交えて、詳しく解説していきます。
そもそもスマホは本当に汚い?
「スマホはトイレの便座よりも汚い」という話を聞いたことがある方も多いと思います。
そもそも、スマホは本当に汚いのでしょうか?
複数の研究結果から考察してみます。
結論:ATMほどではないが、トイレの便座と同じくらいにはスマホは汚い
結論から言えば、日常使いされているスマホは、トイレの便座と同じくらいに汚いですが、公共的に使われているATMや、券売機ほどは汚くありません。
また、きちんと洗浄すれば、スマホにはほとんど汚れが残らないことも分かりました。
これらの結論を導いた、2つの研究について簡単にご紹介します。
研究1:スマホとトイレの便座の比較
非常に参考になる記事がありましたので、引用しつつ解説していきます。
参考:ASCII.jp「スマホはトイレの便座より汚いは本当か!? 『arrows Be4 Plus F-41B』でガチ検証」
この記事では、ルミテスターという清掃状況を可視化する機械を用いて、スマホとトイレの便座の清潔度を数値化しています。
調査の結果がこちらです。
調査対象 | 値(汚れ度RLU) |
---|---|
洗浄前のスマホ | 4,760RLU |
トイレの便座 | 4,718RLU |
洗浄後のスマホ | 31RLU |
RLUは大きければ大きいほど、より不潔であることを表す。
(運用マニュアル(基準値設定など)|ATPふき取り検査(A3法) – キッコーマンバイオケミファ)
このように、
- 洗浄前のスマホはトイレの便座とほぼ同じくらい汚い
- 洗浄前のスマホの汚れは、推奨の基準値を上回る汚さ
であることが分かります。
スマホって、基準を上回るほど汚いのか…
やっぱり中古スマホって気持ち悪くない?
この調査で着目すべきは、洗浄後のスマホはたった31RLUしかない(=非常に清潔である)ことだと思います!
普段使いのスマホが不潔であることは事実ですが、その一方で、きちんと清掃したスマホは、ほぼ完全に清潔であることが伝わったと思います。
研究2:スマホのディスプレイに付着している細菌
次に、スマホのディスプレイに付着している細菌について研究した論文について簡単にご紹介します。
参考リンク:森岡郁晴、宇田賀津、山本美緒「タッチパネルを有する機器の細菌汚染状況と清掃状況および汚染意識」日本衛生学雑誌70,242-248(2015)
この論文によれば、ATMや発券機の9割以上は一般細菌に汚染されていた一方で、スマホの汚染率は57.5%に留まったそう。
ちなみに、スマホの半数以上は清掃されていないという結果も出ており、スマホは半分以上清掃されていないにも関わらず、汚染率は6割以下であったということになります。
論文では、「ボタン式携帯電話のボタン面に比べ,スマートフォンのタッチパネルは細菌が付着しにくい構造であることも考えられる」「これら(筆者注:抗菌保護フィルムや抗菌ワックス)の関与も示唆される」と述べられています。
つまり、公共的に使われるATMや発券機に比べると、スマホは細菌による汚染率は意外にも低いのです。
スマホは確かに汚いけれど、洗っていなくても細菌による汚染率は意外と低い!
中古スマホは気持ち悪いと考える人は9割近く
中古スマホに抵抗感を持っている人はどれくらいいるのでしょうか?
実際に調査してみました。
- クラウドワークスで実施
- 実施日:2023年7月12日
- 回答数:33件
調査の結果、以下のようなデータが得られました。
このように、9割弱の方が、「抵抗がある」「やや抵抗がある」と回答しています。
中古スマホに「抵抗がある」「やや抵抗がある」と回答した方は、以下のような理由を挙げています。
- 中古スマホの故障への不安(31%)
- 前所有者への不安(27.6%)
- 寿命の短さへの不安(24.1%)
- バッテリーへの不安(13.8%)
- その他(3.4%)
そして、それぞれの回答の割合は以下のグラフの通りです。
それぞれ、具体的な回答を見ていきましょう。
中古スマホの故障への不安
- 目に見える傷が少なくても水没や衝撃で内部が傷んでいる可能性があるから。
- 壊れるのが早そう
- 見えないところに不良があったとしても使ってみないとわからないので不安を感じる
- 中古スマホはすぐ壊れそうなイメージがあります。
- 制御機能などがウィルス感染していないか不安
中古スマホに対する抵抗感で、最も多かったものは、故障への不安でした。
目に見えるキズなどはもちろんですが、内部(スピーカーやタッチパネルなど)の目に見えない故障に対して不安感を持つ人が特に多かったです。
前所有者への不安
- どんな人が使っていたか分からないのが、気持ち悪いから
- 誰が使っていたかわからないので使いたくないです
- 以前使っていた人がどういう使い方をしていたのか分からないのが不安ですし、万が一前のデータが残っていると色々面倒なことになりそうだからです。
- 壊れているかもしれない心配があったり、前にどんな人が使ったか分からないことが不安に思うからです
- 人が使用したものなので少し抵抗感があり、サブ機としてあまり利用する機会がないならよいと思います。
やはり、前所有者に対しての嫌悪感というのは、多くの人が持っているようです。
前所有者の手垢など、汚れそのものに対する嫌悪感はもちろんですが、前所有者がどんな人かよく分からないという点にも、漠然とした気持ち悪さを覚える方が少なくないようです。
寿命の短さへの不安
- 精密機械なので中古だと壊れないか心配
- バッテリーなどの部品が消耗していて長持ちしない可能性もあり、結局安く買えても損をするリスクがあるから。
- 他人が使っていたことに対しての嫌悪感はあまりないですが、単純に酷使されて製品寿命が心配。
- 中古スマホはすぐにバージョンアップできなくなるから OSが最新にアップデート出来ないので。
中古スマホの寿命の短さへの不安も多く聞かれました。
中古スマホの寿命は、新品のスマホに比べると短くなるのは、どうしても避けようがありません。
そのため、中古スマホの価格と、寿命を天秤にかけることは必要になってくるでしょう。
こちらの記事では、中古スマホの寿命の目安について、詳しく解説しています。
バッテリーへの不安
- バッテリーが劣化していると思うから
- バッテリーが劣化している可能性が高いので。
- バッテリーがどれくらい消耗しているかわからないから
- バッテリーがどれだけ残っているのか不安
中古スマホのバッテリーの持ちの悪さに対する不安も一定数見られました。
中古スマホのバッテリーが劣化することは、その仕様上避けようがありません。
しかし、下にある記事では、比較的新しい中古スマホや、未使用品を選ぶことによって、中古スマホのバッテリーの劣化を避ける方法を解説しています。
その他の理由
- 手軽に新しいものに機種変でき楽しそうだけど、いざ中古を買うと満足度は薄そう。自分のものという特別感が足りない感じ。
このように、中古スマホそのものへの不安というより、所有欲が満たされないという意見も見られました。
確かに、最新のiPhoneを発売当日に入手することでしか得られない所有欲というのもありますよね。
中古スマホを気持ち悪く感じる人には、専門店がおすすめ
中古スマホが気持ち悪いという人の多くが、前所有者が使った後のスマホは汚いと考えていることが主な要因であると分かりました。
実際、上で述べた通り、複数の研究から、スマホは必ずしも清潔ではないことが分かっています。
しかし、それと同時に、きちんと清掃したスマホにはほとんど汚れがついていないことも判明しました。
そのため、中古スマホに嫌悪感を覚える人には、中古スマホの専門店がおすすめです。
中古スマホを専門に取り扱う販売店では、当然、スマホのクリーニングを行っています。
ここでは、中古スマホ専門販売店の大手である、イオシスとにこスマを例にとって、クリーニングの様子をご紹介します。
イオシスの中古スマホのクリーニング
イオシスのホームページでは、以下のように述べられています。
弊社の中古スマートフォンは1台ずつクリーニング、
イオシスが選ばれる理由 | 中古スマホ販売の【イオシス】
データを完全消去して動作チェックをしているので中古品でも安心してご利用いただけます。
イオシスでは、自社で仕入れをしていますが、仕入れたスマホは1台ずつきちんとクリーニングしています。
また、クリーニングのみならず、スマホのデータを完全に消去しているので、前所有者のデータが残っていたり、ウイルスが仕掛けられていたりすることはありません。
筆者もイオシスを利用していますが、新品同様のスマホが来るので、非常に満足しています。
イオシスの詳細については、こちらの記事で徹底的に解説しています。
にこスマの中古スマホのクリーニング
にこスマのクリーニングは以下のように行われています。
端末の清掃について
- 外装をアルコールでの消毒および、汚れの清掃
- 必要であれば研磨剤などを用いて、より綺麗に磨くことも実施
- 画面について、アルコール消毒の上、マイクロファイバークロスで清掃
- 画面横についた手垢の除去作業
- コネクタ部分の清掃
このように、表面のタッチパネルの清掃や研磨は当然のことですが、細かい溝に至るまで、丁寧に汚れの除去を行っています。
筆者は、にこスマも利用していますが、イオシス同様、目を皿にして探しても中古スマホのキズ・汚れを見つけることができませんでした。
にこスマの詳細なレビューはこちらの記事にまとめています。
中古スマホを気持ち悪く感じる人には、未使用品もおすすめ
中古スマホには未使用品というものも存在しています。
中古なのに未使用ってどういうこと?
未使用品とは、その名の通りまだ使われていないスマホだけれども、何かしらの理由で中古市場に出回っているものをさします。
未使用品について詳しく知りたい方は、こちらの記事を合わせてお読みください。
そして、未使用スマホであれば、「中古スマホは気持ち悪い」と感じる人であっても、新品同様の気分で使うことができます。
未使用品でも、定価で買うよりも20%近く安く購入できることもあるので、中古スマホへ抵抗感がある人であっても、その一歩目として大変おすすめです。
本記事のまとめ
以上、中古スマホを気持ち悪く感じる理由や、そんな人でも使える中古スマホ専門店について紹介しました。
きちんと清掃されている中古スマホや、未使用品であれば、気持ち悪さは大分減るかも!
と感じる方が増えたら、幸いです。
実際どのように、どの中古スマホに機種変更すればよいか分からないという方向けにこちらの記事でまとめて解説しています。
合わせてお読みください!
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