メイン端末としてだけではなく、2台目以降のサブ端末としても人気がある中古スマホ。
中古スマホを外で使うには、回線を別に契約する必要があります。
しかし、SIMなしでWi-Fiのみを活用することができれば、価格を抑えて中古スマホを活用することができますよね。
本記事では、
- 別に回線を契約しない、つまりSIMカードがない状態でWi-Fiのみで使えるか
- その状態で何ができるか
について解説していきます。
こんな人は中古スマホをWi-Fiのみで使うのがおすすめ
結論から言えば、中古スマホをSIMカードなしで、Wi-Fiのみで利用することはできます。
その一方で、スマホ単体での屋外での使用や、電話・緊急通報(110番など)は難しいです。
そのため、メインのスマホを別に持っていて、サブのスマホが必要と考えており、かつ値段を抑えたい人に、中古スマホをWi-Fiのみで利用するのをおすすめしています。
そもそもSIMがないってどういう状態?
そもそも、SIMがないってどういうこと?
まず、前提としてモバイル回線とWi-Fiの違いについて説明しますね。
この部分について理解している方は、次の章まで読み飛ばしてください!
まず結論から言えば、SIMカードがささっていない中古スマホでは、モバイル回線が利用できません。
SIMカードの定義
総務省の資料から引用すると、
SIMカードとは、携帯電話事業者が発行する、利用者が通信サービスを受けるためのICカードで、携帯電話端末に差して利用するもの。
総務省「SIMロックについて」
です。
ちょっと何言っているのか全く分からない…
この説明だと、難解すぎますよね…
もう少し噛み砕いて説明しますね。
スマホを利用する際にはインターネット通信がほぼ必須
スマホを利用する際には、インターネットと通信をすることが必要です。
具体的には、
- インターネット上のサイトを閲覧する
- Youtubeで動画を見る
- Twitterやインスタグラムを閲覧する
- OSをアップデートする
といったスマホを使うほとんどの場合で通信が必要になります。
逆にスマホで通信がなくてもできることは、あまり多くないのが現状。
スマホのインターネット通信には2種類ある
そして、この通信には2種類あります。
- Wi-Fi
- モバイル回線
Wi-Fiは、スマホのみならず、タブレットやパソコン、ゲーム機など、多くの電子機器で使われています。
しかし、電波の届く範囲が限られているのが特徴で、家庭ごとに、1つごとにWi-Fiのアクセスポイントがあるのが一般的でしょう。
多くのご家庭には、それぞれWi-Fiがあると思います。
モバイル回線とは、「LTE」「4G」「5G」といった呼称で呼ばれている回線です。
- docomo
- Softbank
- au
- 楽天モバイル
といった携帯回線キャリアと契約して使用するのが一般的です。
SIMカードの役割
ここで、SIMカードに話が戻ります。
先ほど説明したモバイル回線(「LTE」「4G」「5G」といったもの)を利用するには、SIMカードが必要になります。
モバイル回線の利用者には、それぞれ電話番号や識別番号といった、利用者の情報が与えられます。
そして、SIMカードにはそれらの情報が書き込まれており、SIMカードをスマホにさすことによって、スマホが電話番号や、利用者の情報を読み取ることができるのです。
SIMカードがささっていないとどうなる?
上で説明した通り、スマホは、SIMカードをさすことによって利用者の情報を認識します。
そのため、SIMカードをさしていないと、スマホは利用者の情報や電話番号を認識することができず、モバイル回線を利用することができません。
SIMなしでも中古スマホはWi-Fiを使える
結論から言えば、中古スマホにSIMカードがささっていない場合でも、Wi-Fiを利用することはできます。
そのため、SIMカードがなくても、活用の余地は大いにあります。
でもWi-Fiだけじゃできることも限られるんじゃないの?
当然、モバイル回線を契約している時に比べると、できることは限られます。
でも、サブ端末などの用途だと十分な場合もあります!
中古スマホでWi-Fiのみでできること・できないこと
ここからは、SIMなしの中古スマホがWi-Fiのみを利用してできること・できないことについて具体的に解説していきます。
考えられるパターンとしては以下の4パターンがあります。
SIMカード | Wi-Fi | できること | |
---|---|---|---|
1 | あり | あり | 何でもできる |
2 | あり | なし | しかし、大容量の通信は難しい場合も | 何でもできる
3 | なし | あり | Wi-Fiがない場所では、通信ができない | 電話・SMSは利用不可
4 | なし | なし | 多くのことができない |
結論から言えば、Wi-Fiのみで中古スマホを利用する場合、電話・SMSは使えなくなり、屋外でもスマホを使いづらくなります。
ここからは、SIMカード(携帯回線)とWi-Fiの有無でできることについてまとめていきます。
SIMカードもWi-Fiもある場合
スマホの作業は全部可能です。
電話や、オンラインゲーム、全てを支障なく使えます。
SIMカードはあるが、Wi-Fiがない場合
一人暮らしの家庭などでしばしば見られるパターンです。
携帯会社とは契約しているものの、
- 使う機会がない
- 家にいる時間があまりない
といった理由でWi-Fiは契約していないという場合です。
この場合であっても、中古スマホの機能は基本的に全部使うことができます。
しかし、大容量のダウンロード(映画のダウンロードや、スマホのアップデートのダウンロードなど)をする際には制限がかかる場合があります。
また、Youtubeなどの動画をたくさん見た場合、契約している携帯プランによっては通信制限がかかる場合があります。
SIMがないがWi-Fiがある場合
SIMカードがないものの、Wi-Fiがある場合にできることを説明します。
結論としては、SIMがないとできないこと以外は全てできます。
例えば、
- カメラで撮影をする
- インスタに写真を投稿する
- Youtubeで動画を閲覧する
- Spotifyで音楽を聴く
- オンラインゲームを遊ぶ
などなど、スマホでする作業のほとんどはできます。
そんな当たり前のことを言われても…
SIMがないとできないことを説明した方が簡潔なので…
SIMがないとできないこと
本題の、SIMカードがないとできないことについて説明します。
SIMカードがないとできないことを大まかに列挙すると、以下の通りになります。
それぞれについて説明します。
電話をすること、SMSをすること
モバイル回線を使わないとできないことは、SIMカードがないとできません。
モバイル回線でないとできないこととして代表的なものとして、電話・SMSが挙げられます。
電話やSMSは、Wi-Fiに接続していてもできません。そのため、緊急通報(110や119への通報)もできません。
しかし、LINE電話・ZoomやメールなどはWi-Fiさえあればできるので、コミュニケーションツールによって多くは代替可能でしょう。
緊急通報ができないのは、いざというときにトラブルに繋がる可能性があるので、メインのスマホでSIMカードがない状況は避けたいですね。
Wi-Fiのない場所(屋外など)で、インターネットを利用すること
Wi-Fiがない場所でインターネットを利用することができません。
スマホを持ち出す予定がある場合、結構致命的です。
この問題は、テザリングやモバイルルーターを利用することによって解決できます。
テザリングを利用する
テザリングとは、他のスマホなど、モバイルデータ通信ができる端末を通して、インターネットに接続することです。
例えばスマホを2台持ちしており、
- メインのスマホはdocomoのSIMカードをさしている
- サブの中古スマホはSIMカードがない
という場合、メインのスマホからテザリングをすることで、サブの中古スマホは外でもインターネットを利用することができます。
モバイルルーターを利用する
モバイルルーターとは、屋外でWi-Fiを利用するための機器です。
モバイルルーターを使用することで、屋外でも、家と同様にWi-Fiを利用することができます。
一方で、月額料金(月々4,000円~程度)も発生するので、スマホを外で使うためにモバイルルーターを契約するのは、本末転倒といえるでしょう。
外でも中古スマホを利用したい場合は、安い価格帯の回線を契約するのが最もおすすめです。
中古スマホにおすすめの回線を紹介した記事はこちらから。
SIMカードもWi-Fiもない状態
SIMカードもWi-Fiもないと、中古スマホは完全にオフラインとなるので、できることは大きく限られます。
インターネットに接続する必要があることは一切できなくなるので、
- オフラインゲームを遊ぶ
- カメラで撮影をする
- ダウンロード済みの音楽や動画を再生する
といった使い方しかできなくなります。
基本的にSIMカードもWi-Fiもないという状態では、中古スマホはほとんど何もできないと考えて大丈夫です。
中古スマホをSIMなしでWi-Fiで使うメリット・おすすめな人
中古スマホはWi-Fiだけでも外でそれなりに使えることは分かったけど、わざわざそんなことをせずに、携帯回線を契約して、SIMカードありで使った方がよくない?
まさにその通りで、基本的には携帯回線を契約して中古スマホを使ったほうがよいです!
でも、中にはSIMカードなしでWi-Fiだけでも十分な人もいるから、SIMカードなしのメリット、おすすめな人について解説しますね。
中古スマホをWi-Fiのみで使用するメリット
中古スマホをWi-Fiのみで使用するメリットとしては、携帯回線を契約しないので、通信料を抑えられるという点が挙げられます。
携帯回線は、どれだけ安くても、月々1,000円弱はかかってしまします。
しかし、Wi-Fiのみで中古スマホを利用する場合は、この通信料を抑えることができます。
また、携帯回線を契約するためには手間も掛かりますから、その手間を省くこともできるというのも大きなメリットでしょう。
携帯回線を契約せずにWi-Fiのみで中古スマホを使うと、時間やお金といったコストを削減することができるのがメリットです。
中古スマホをWi-Fiのみで使用するデメリット
Wi-Fiのみで中古スマホを使用するデメリットは大きく分けて2つあります。
1. 電話番号がない
中古スマホをSIMなしで、Wi-Fiのみで利用するデメリットとしては、電話番号がないことが挙げられます。
最近のWebサービスでは、SMS(電話番号)を利用した本人確認が行われることが多いです。
こういった本人確認に支障がでるのは、SIMなしでスマホを利用する最大のデメリットといえます。
2. 屋外では使えない場合が多い
SIMなしの中古スマホは
- メインスマホでテザリングをする
- モバイルルーターを利用する
といったことをしない限り、基本的に屋外では使えない事が多いです。
そのため、スマホの本来の機能を引き出せなくなってしまうというのは大きなデメリットとなるでしょう。
後述する通り、SIMなしの運用は、サブスマホに留めた方がよさそう!
中古スマホをWi-Fiのみで利用するのがおすすめな人
中古スマホをSIMカードなしで、Wi-Fiのみで利用するのがおすすめなのは、2台目以降のサブスマホとして利用する方です。
1台持ちのメインスマホとして、Wi-Fiのみでスマホを利用するのは、実用性がかなり低く、事実上難しいと言わざるを得ません。
一方で、2台目以降のサブスマホとしては、Wi-Fiなしの中古スマホは大変優秀です。
サブスマホを持つことで、
- 仕事用のスマホと、プライベート用のスマホを分けられる
- 万が一、メインのスマホが故障したり、紛失してしまったとしても、2台目のスマホをすぐに代わりに使える
といったメリットを享受できます。
しかも、外でWi-Fiが使えないという問題も、メインスマホからテザリングをすることによって解決できます。
そのため、
仕事用にサブスマホが欲しいな!
と考えている方には、SIMなしの中古スマホで、Wi-Fiのみを利用するのも有力な選択肢となります。
サブスマホとして中古スマホを購入する場合は、せっかくなので価格を抑えたいですよね。
こちらの記事では2万円以下で購入することができる中古スマホをご紹介しています。
中古スマホには注意点も
中古スマホを購入するときには、注意するべきポイントもあります。
上の記事では、4点に絞って中古スマホの注意点について解説しています。
しかし、中古スマホをWi-Fiのみで利用したい場合、ネットワーク利用制限やSIMロックについては気にする必要がありません。
そのため、中古スマホのバッテリーの劣化に特に注意しましょう。
中古スマホのバッテリーの劣化は確認できないこともありますが、
- バッテリーの劣化が確認できる中古スマホ専門店を利用する
- 未使用品の中古スマホを購入する
といった方法で、中古スマホのバッテリーの劣化を回避することができます。
詳細については、こちらの記事をご覧ください。
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