中古スマホに危険性はある?注意点や見分け方を徹底解説

2021年度の中古スマホ市場は前年比14.6%と急速に拡大しており、2022年度では11.6%の人が中古スマホを所有しています。

これは2020年の約2倍の数値です。
参考:中古スマホ販売台数は過去最高の212万台 ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研
参考:2022年中古スマホに関する調査

どうしてそんなにも中古スマホが人気なの?

中古スマホを買いやすい環境が整えられ、非常に安い価格でハイスペックなスマホを手に入れられるのが大きな理由です。

中古スマホがなぜここまで人気になっているか、理由を解説した記事はこちらから。

この中古スマホの人気の流れの中で、

そろそろ中古スマホを購入してみようかな!

とお考えの方も多いと思います。

しかし中古スマホの購入にあたっては、新品スマホの購入とは違い、中古スマホ特有の注意しなくてはいけないポイントがいくつかあります。

本記事では中古スマホを購入する際に、よくある危険な点・注意点を挙げ、その対処法も合わせて解説しています。

中古スマホの危険性・注意点をきちんと理解していれば、相当オトクにスマホを購入することが可能になります!
本記事ではポイントを丁寧に解説しているので、ご安心ください。

目次

中古スマホの主な危険・注意点

中古スマホを購入するときに主に気をつけるべき点として、

  1. ネットワーク利用制限
  2. SIMロック
  3. バッテリーの劣化
  4. 悪意のある前所有者が入れたウイルス

の4つが挙げられます。

ネットワーク利用制限?ウイルス?
難しい言葉ばっかりで怖そうだから、やっぱり中古スマホは辞めておこうかな…

確かに中古スマホやITに慣れていない人は、文字面を見て腰が引けてしまうかもしれないけど、実はそれぞれの注意ポイントは非常に簡単なことです。安心してください!

これらに注意さえすれば、新品より遥かに安い価格で、良い性能のスマホを手に入れることができます。

それでは、それぞれの注意ポイント・解決策について確認していきましょう。

危険1:ネットワーク利用制限

中古スマホの最も危険かつ注意すべきポイントとして、「ネットワーク利用制限」というものがあります。

「ネットワーク利用制限」?
なんか難しそうな字面だな…

仮に、購入した中古スマホがネットワーク利用制限にかかってしまうと、モバイル通信が一切不可能となってしまいます。

モバイル通信とは、docomo、au、ソフトバンクなどの携帯会社の回線を用いた通信のことです。
いわゆる4G、5Gと呼ばれているものがこれにあたります。

モバイル通信が不能となると、Wi-Fiのない屋外でスマホで通信することは出来ませんし、電話をすることも出来ません。

そのためネットワーク利用制限がかかると、事実上、スマホとしての機能の大半を失ってしまいます。

ネットワーク利用制限は、前の所有者が、スマホ端末料金を支払わなかったり、スマホが盗難品であったりした場合などに起こります。

しかし、実際にネットワーク利用制限がかかる確率は非常に低いです。

実際に筆者もネットワーク利用制限が△の状態のスマートフォンを購入しましたが、ネットワーク利用制限がかかるといった不都合は生じていません。

ネットワーク利用制限が△のスマホを購入したときのレビューはこちらから
>>Pixel 7の中古品をイオシスで購入しました【レビュー】

中古スマホを取り扱っている大手サイトであるイオシスの調査によると、2021年、2022年の集計では、ネットワーク利用制限がかかった確率はわずか0.15%であったようです。
出典:ネットワーク利用制限▲って? | 中古スマホ販売の【イオシス】

この確率を多いと取るか、少ないと取るかは人次第だけれど、ネットワーク利用制限を確実に回避する方法もあります。

ネットワーク利用制限の回避方法を含めた、制限の詳細についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ネットワーク利用制限がかかっているか調べる方法

ネットワーク利用制限がかかっているかどうかは、IMEIが分かっていれば、簡単に調べることができます。

STEP
スマホのIMEIを確認する

まずは、スマホのIMEIを確認します。

STEP
ネットワーク利用制限チェッカーで確認する

ネットワーク利用制限チェッカーに調べたIMEIを入力します。

IMEIのチェック方法

まずは、IMEIのチェック方法を解説します。

手元にスマホがある場合のIMEIチェック方法

iPhoneでもAndroidでも、同じ方法でIMEIを確認することができます。

STEP
電話アプリで「*#06#」と入力する

まずは電話アプリを開き、「*#06#」と入力します。

電話アプリに、「*#06#」と入力します
STEP
IMEIが表示される

IMEIが表示されます。

機種によっては、IMEIが複数表示されることがあります。
この場合、「IMEI 1」となっている番号を使用します。

手元にスマホがない場合

中古スマホを購入する前など、手元にスマホがない場合、出品者がIMEI番号を提供していない場合は、IMEIを知ることが出来ません。

ネットワーク利用制限チェッカーを使用する

IMEIを調べたら、ネットワーク利用制限チェッカーを使うことで、7キャリアのネットワーク利用制限について、一括で検索することができます。

こちらのチェッカーにIMEIを入力して、数秒~数十秒待つと、ネットワーク利用制限の有無が表示されます。

ネットワーク利用制限を避ける方法

ネットワーク利用制限を避けるには、

  1. 中古スマホ専門店で購入する
  2. フリマサイトで購入する場合は、IMEIを確認する

という方法が挙げられます。

ネットワーク利用制限を避ける方法の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

筆者がオススメするのは「1. 中古スマホ専門店で購入する」方法です。

「イオシス」や「にこスマ」といった、中古スマホを専門に取り扱うサイトでは、ネットワーク利用制限がかかっていない製品のみを販売しています。

また、「にこスマ」をはじめとする一部の中古スマホを扱うサイトでは、将来的にネットワーク利用制限がかかる可能性もないスマホのみを販売しています。

そのため、ネットワーク利用制限について気にすること無く、中古スマホの購入を楽しめます。

そんな事言われても、結局どの中古スマホ専門店で買えば良いのかよく分からないよ!

そんな方のために、中古スマホをどこで買うべきか詳しく解説した記事を用意してあります!

買いたい中古スマホによって、オススメのオンラインショップも変わってきます!

危険2:SIMロック

中古スマホについて調べていると、SIMロックという言葉を聞くことがあるかもしれません。

なんかSIMロックのせいで機種変更がうまく行かないとか聞いたことあるんだよな…

結論から言えば、最近の中古スマートフォンについていえば、SIMロックを気にする必要はありません。

なぜなら、2017年に総務省は「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」を策定し、原則として携帯各社にSIMロックをかけることを禁止したためです。
参考:総務省「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン

事業者が正当な理由なくSIMロックを設定する行為(既に設定したSIMロックを解除しないことを含む。)については、電気通信の健全な発達又は利用者の利便の確保に支障が生じるおそれがあるときは、業務改善命令の要件(電気通信事業法第 29 条第1項第 12 号)に該当する。

総務省「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン

また、イオシスなどの大手の中古スマホ販売サイトであれば、多くのスマホは既にSIMロックが解除されていますし、仮にSIMロックがかかっている場合でも、その旨が明記されています。

イオシスでは、SIMロックが解除されていることが明記されているスマホが販売されていることも。

そのため、基本的にはSIMロックについて心配する必要はないでしょう。

「SIMロックがあって乗り換えられない」「SIMロックのせいで中古スマホは危ない」というのは、昔の話になりました。

SIMロックについて、もっと詳しく知りたい方はこちらから。

危険3:バッテリーの劣化

中古スマホの購入にあたって注意すべきポイントとして、バッテリーの劣化も挙げられます。

スマホは利用し続けると、その仕組み上、必ずバッテリーが劣化します。

そのため、しばらく使われている中古スマホは、多かれ少なかれバッテリーが劣化していることがほとんどです。

もしも、あまりにもバッテリーが弱っているような中古スマホを購入してしまうと、

  • 電池持ちが悪く、外出中にスマホの電池が持たない
  • 最悪の場合、電池の力が弱くそもそもスマホが起動しない

といったトラブルに遭遇する可能性があります。

バッテリーが劣化した中古スマホを避ける方法

バッテリーが劣化している中古スマホを避けたり、見分けたりする方法は以下のものがメインです。

  1. バッテリー残量表示があるサイトで購入する
  2. 未使用の中古スマホを購入する

バッテリーが劣化した中古スマホを避ける方法の詳細については、こちらの記事にまとめてあります。
詳しく知りたい方はこちらから!

1. バッテリー残量表示があるサイトで購入する

中古スマホ専門店の中には、バッテリーがどれほど劣化しているかを教えてくれるサイトがあります。

「にこスマ」はその最たる例で、iPhoneのバッテリーの健康度が商品ページに明記されています。

このようなサイトで中古スマホを購入すれば、バッテリーが劣化しているスマホを回避することができます。

2. 未使用の中古スマホを購入する

「中古スマホ」と聞いてパッと連想しづらいかもしれませんが、実は未使用の中古スマホも存在します。

未使用の中古スマホであれば、バッテリーはほぼ新品同様と考えて問題ありません。

そのため、

バッテリーが少しでも劣化しているのは嫌だ…

という方にはオススメできる方法になります。

でも何で未使用のスマホが売られているの?中古なのに未使用ってどういうこと?

未使用の中古スマホは決して少なくありません!詳細についてはこちらの記事から。

バッテリーが劣化する理由や、劣化度合いを確認する方法・劣化したスマホを回避する方法については、こちらの記事に詳細をまとめました!

スマホには寿命もある

またスマホは消耗品であり、短くはないものの、おおよその寿命があります。

中古スマホの寿命の目安は以下の式となります。

中古スマホの寿命の目安

4年-{(中古スマホの入手時)-(そのスマホの発売時期)}=中古スマホの寿命の目安

この計算式や、中古スマホの寿命についてはこちらの記事をご参照ください。

危険4:悪意のある前所有者が入れたウイルス

少なくとも筆者は遭遇したことがありませんし、そのような話も聞いたことは全くありませんが、前のスマホ所有者が、スマホに悪意のあるプログラム(ウイルスやバックドアなど)を仕込むことが可能性としては考えられます。

具体的には、

  • マルウェア
  • 遠隔操作ウイルス

などが代表的なウイルスとして挙げられるでしょう。

えースマホがウイルスにかかっちゃうなんて嫌だ…

しかし結論から言えば、中古スマホがウイルスに感染している可能性は限りなく低いと言って差し支えありません。

その理由などの詳細をまとめた記事はこちら。

スマホにわざわざ怪しいウイルスを入れるほど、暇な人いるのかな…

とは言っても、やっぱり個人情報を抜かれたり、遠隔操作されるのは怖い…

という方もいるかも知れません。

中古スマホでウイルスを避ける方法

「ウイルスを仕込まれる」という危険については、非常な簡単な対策方法があります。

スマホのデータをリセット・初期化することです。

中古スマホ専門店で購入する場合

「イオシス」「にこスマ」といった中古スマホ専門サイトで販売されている商品は、必ず販売前にリセットされています。

リセットせずに、そのままスマホを販売したら、前の所有者のデータが新しい所有者から見られてしまって問題だから当然だよね。

そのため、中古スマホ専門店で購入する分にはウイルスの心配は全くありません。

メルカリなどのフリマサイトで購入する場合

メルカリやラクマといったフリマサイトで購入する場合、悪意のある販売者がいる可能性も否定できません。

もし、ウイルスなどが心配な場合は、購入した中古スマホをリセットしましょう。

スマホのリセットは端末によって方法が異なりますが、非常に簡単に行なえます。

iPhoneをリセットする方法

iPhoneのリセットは、たった3ステップで終了します。

  1. 「設定」>「一般」>「転送または [デバイス] をリセット」の順にタップする
  2. 入力画面が表示されたらパスコードと Apple ID のパスワードを入力する
  3. デバイスが消去されるまで待つ

参照元
>>iPhone、iPad、iPod touch を初期化する (工場出荷時の設定に戻す) 方法

Androidをリセットする方法

Androidは端末によって操作方法が異なりますので、ここではGoogle純正スマホであるPixelを例に説明します。

PixelでもiPhone同様に3ステップで作業は終了します。

  1. スマートフォンの設定アプリを開きます。
  2. [システム次に [リセット オプション次に [すべてのデータを消去(出荷時リセット)] をタップします。
  3. スマートフォンの内部ストレージのデータをすべて消去するには、[すべてのデータを消去] をタップします。

まとめ

以上、中古スマホ選びで危険な端末を選ばないために注意すべき点について解説してきました。

これらのポイントを必ず確認しつつ、楽しい中古スマホライフを送って下さい!

また、

中古スマホの注意点は分かったけど、結局どの機種をどこで買えばいいんだろう…

という方には、中古スマホに機種変更をする方法を1から解説した、こちらの記事がオススメです!

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